ゴン吉

ハンターキラー 潜航せよのゴン吉のレビュー・感想・評価

ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)
4.6
漢たちの信頼と活躍を描いた潜水艦アクション映画。
ジェラルド・バトラーが主演、ゲイリー・オールドマン、コモン、リンダ・カーデリーニ、ミカエル・ニクヴィスト、トビー・スティーブンスらが共演。

米ロ両国の2隻の原子力潜水艦がロシア国境付近の海域で消息を絶つ。
スコットランドの海軍基地からグラス艦長(ジェラルド・バトラー)のアメリカ海軍原潜アーカンソーが救出に向かう。
ロシア原潜の艦長(ミカエル・ニクヴィスト)を救出するが、その裏には思いがけない陰謀が隠されていた.....

潜水艦映画にハズレ無し!
潜水艦作品と一口に言っても、本作は潜水艦同士による水中戦はもとより、ネイビーシールズによる空中降下や地上戦も繰り広げられ、陸海空が舞台で楽しめた。
お決まりの潜水艦と駆逐艦の対決に加えてまさかのロシア駆逐艦の大活躍も見どころです。
戦闘シーンはもとより心理戦など終始緊迫感が途切れることなくハラハラドキドキの連続で、重厚なリズムが繰り返されるBGMも臨場感を高めます。
最近の潜水艦は潜航時には後ろにのけ反りながら斜め立ちすることを本作で初めて知るなど興味深いいシーンも。
ロシアとアメリカのふたりの潜水艦艦長、ロシアの駆逐艦乗りとロシア原潜艦長、ネイビーシールズの隊長と部下の関係など、国や階級を超えた男ならではの信頼と絆が熱いです。
「副長 どちらを選ぶ 正論か 生存か?」
クライマックスでは米ロの信頼と握手に胸アツです。
グラス艦長が、冒頭で鹿に対して取った行為が、終盤の伏線になっているので要チェックです。
「君以外にはおそらくいないだろうな 今回のような偉業を成し遂げる艦長は」
「いいや いる 目の前に!」
さらにはロシアの大統領を救ったイカレた陸の漢とブリキ艦で機雷原をくぐった海の漢もカッコいい。
「一寸先はどうなるか分らん だが気持ちのいい午後になった」
最高の潜水艦娯楽作品です。

2024.2 テレ東で鑑賞(午後ロー・吹替:大岩剛 訳)
2021.3 テレ東で鑑賞(午後ロー・吹替)
2019.4 初回鑑賞
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