滝井椎野

トップガン マーヴェリックの滝井椎野のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

こんな感じだったら良いな……と思っていたもの全てが詰まっていた。それどころか、延期に次ぐ延期で上がっていた期待値を軽く超えてくれた。
作品についてあれもこれも語り尽くしたい、ひとつひとつ挙げるとキリがないが、やはりトップガンといえばドッグファイト。今どきのCGを多用する映画が駄目という訳ではないが、実物だからこその迫力とスリル、熱量がある。自分の語彙力が足りないのが歯痒いが、とにかく凄い! この一言に尽きる。そもそも、ドッグファイトの嫌いな人間なんてこの世には存在しないといっても過言ではないと勝手に思っている私としては、今回のドッグファイトをもって今後の映画界の空中戦のクオリティが一気に引き上げられるのではないかと少しワクワクしている。
マーヴェリックが生徒たちを圧倒するシーンや、作戦が可能であることを実証するシーン等、展開を盛り上げるシーンがいくつかあるが、その中でも最後が熱いなんてものではない。型落ちもいいところのF14で最新鋭機を撃墜するシーンは、世の中のすべての人間が好きな展開であり、マーヴェリックというキャラクターとそれを演じるトム・クルーズの凄みが遺憾無く発揮された映画史に残るものであるものになるのは間違いないだろう。
F14の活躍や、グース、アイスマン、ルースターとマーヴェリックの熱い友情等、前作からの36年もの年月があってこそ。最高の作品だった。
滝井椎野

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