トッシー

トップガン マーヴェリックのトッシーのレビュー・感想・評価

4.1
普通に
考えたらですね。

この映画、
好きな所が
ほとんどないんすよ。

怪しい「ならず者国家」が
怪しいことやってるから
先制攻撃!ぶっ潰せ!

…みたいな

現実世界から
あまりにかけ離れた
粗っぽいストーリーライン。

ひと昔、ふた昔前くらいの
トレンディドラマみたい

観てるこっちを
恥ずか死させようとしてくる
逆羞恥プレイ的、恋愛描写。

ベタの教科書か。
150%予想できた
ラストの展開と

登場人物ほとんど全員
イッケイケでムッキムキ!
びびって逃げる奴とか
1人くらい
いて欲しかった。

「ウェーイ!ウェーイ!
ウェウェーイ!!!
俺たちウェーイッッッ!!!」

…なマッチョな雰囲気。

なんなんこれ。



ヴァル・キルマーの
男気にはグッときたけれど

本当に面白いかこれ。

何でこんなに
ヒットしてるのか
僕には意味不明。

もはや、
嫌いな要素しかないぞ。

ちょっと
ついていけないですわ。

本当にこれ、
どうレビューしたら
よいものか?

皆さんの高評価と
僕の感覚との落差が
ひどすぎて

もう…
これ…
本当に…


………

…で、でも

…あれ

…こここれ

お…

おも…

しろしろしろ…………

おもしろしろしろしろしろしろ………





……………


……………


……………ト






…トム・クルーズ!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!
最ッッッッ高ォォォォォォォォォォォ
ォォォォォォォォッッッッッッッッッ
ッッッッッッ!!!!!!!!!!!




僕の理性は
嫌いだ!
嫌いな映画だ!

…と冷静にジャッジメント
しまくってると言うのに

俺の魂は
むせび鳴き!

そして!!!

震える!!!

!!!!!!!
!!!!!!!!
!!!!!!!!!



…これ撮影した時
既に還暦近いですよ。
トム・クルーズ!

それでこの役やる?
普通?

まともな理性で
考えたらこの映画

テーマは「老い」とか「継承」に
なるんですよ。

ならざるをえないんですよ。

けれど
トム・クルーズ

そんなのやるつもり
さらさらないもんな!!!

「老い」は感じさせないし!
誰にも「引き継ぎ」しねえぞ!!!

実際の戦闘機に
乗り込んでの
撮影ってのも
今の時代

もはや、凄いのか凄くないのか
良く分からんのよ!

冷静に観たら

「いや…そこは
合成でも… よくない?」

………って思いませんか!?

皆さん、ちょっとは
思うよね!?

でも、やるからね!

それどころか
他の俳優にもやらせっからね!

そんで、トム・クルーズに
そこまでやられたら

こっちはやっぱり、
冷静になんか
観れねえのんよ!

「凄い!!!」
…としか言えないわな!!!

それ以外の選択肢は
マッハで大気圏外に
ぶっ消えていく!!!

まあ!いつもの事だけど!!!



…だからもし、
この映画の主役が
トム・クルーズでなかったら
僕の魂はこれほど
スパークしてなかっただろうし

映画自体も
これほど
ヒットしてなかったと
思いますよ。実際。

トム・クルーズの存在が
有無を言わさぬ説得力と
映画そのものの魅力とは
別の場所から噴き出してくる

謎の感動を
生み出しておる。

…だから
ここにあるのは
トム・クルーズと言う
希代のスーパースターの
人生そのものだと思うのよね。

スーパースターの
生き様と、その凄み。

それはある意味
狂気の沙汰であり
明日への希望なんですよ。

だから僕はもう
頭を垂れるしかなかったよね。

嫌いな映画だけど
拍手喝采するしかなかった。

本当は3.0点つけたかったけど
4.1点になりました。

すげえですわ。
トム・クルーズ。




…最後になりますが
僕、この映画ね

大阪エキスポシティの
109シネマズのIMAXで
鑑賞したんですよ。

とんでもなく
でかいスクリーンのとこです。

でもこの映画、
大人気だったでしょう。

メチャクチャ前列しか
席、とれなかったのよ。

6階建てビルに匹敵する
大スクリーンですからね

そうなると大変ですよ。

首をメキメキ言わしながら
131分の上映時間中
6階建てを
見上げ続けるわけです。

還暦前の初老男性の顔面を
「進撃の巨人」レベルで
見上げ続けるわけなんです。

上映前は
「あ、これ…
さすがに無理かも」
…って思いましたよね。

「首がもげて
あの世にトップガンかも」
…って思いましたよね。

だけど杞憂だった。

首はもげそうだったけど
全然普通に楽しく観れた。

巨大スクリーンいっぱいの
トム・クルーズのご尊顔を

6階建ての
初老男性の大顔面を

普通に131分間
堪能する事ができました。

なんか、
初老だけど
キラキラしてたよね。

初老って
いったいなんだろうな?
…って思ったもん。

完全に初老の概念を
ぶっ壊していたと思います。
トム・クルーズ。

そういう意味でも希望よね。

正直、
ここまで何かの概念を
ぶっ壊せる俳優は

世界広しと言えど
トム・クルーズと
クリント・イーストウッド
…くらいかなあ?

クリント・イーストウッドは
またちょっと毛色違うかもな
凄いのは凄いけど…

だからやっぱり
トム・クルーズは
トム・クルーズで
唯一無二ですね。

70歳になっても
『ミッション : インポッシブル』
してそうやもん。

そんで、それ
やっぱり観たいもんな。

だからつまり
何が言いたいかと言うと

『デッドレコニング』!
とんでもなく
楽しみにしております!!!

2022-65
トッシー

トッシー