予算規模を抑えるシチュエーション配置、物語構成、作品ジャンルで贈る韓国版「オールユーニードイズキル」「恋するデ・ジャブ」。
オールユー〜的「ループ演出」で繰り返しと省略で魅せる1幕目、続々とループ者が増えるツイストを加えながら「何故こんな目に合うのか」を明かす2幕目、そして(個人的にはどうかと思うが)各々の憎しみ、罪と向き合う3幕目とこの手のジャンル物を研究し模倣しながらも独自性を出そうという気概を感じる作品で中々に楽しめた。
元を辿れば事故を起こした兄ちゃんが絶対悪では…？という気がして前述した様に「どうかと思う」着地点ではあるが男達の血みどろの果ての大円団には違いない。
目の前で吹き飛ぶ娘を捉えるショットにワイルドスピードばりのカーアクションに抑えるポイントを的確に抑えた演出手腕が良い。
