モモモ

オオカミの家のモモモのレビュー・感想・評価

オオカミの家(2018年製作の映画)
4.3
「とりあえず話題だし観ておくか」で好みにクリーンヒットしたのは何時ぶりだろうか。
どんな映画なの?とか、どんな物語なの?とか聞かれてしまうと解答にかなり困る。
とにかく観てくれたら解る!!としか言えない映画ですね。
映像表現と音響効果を楽しむ。世界観を楽しむ。自分が映画に求める全て(ってのは言い過ぎだけど)が存在している。
カルトコミュニティから逃げた少女が狼から逃げ、豚を飼い、やがて豚は人となり、最後には狼に助けを乞うてしまう寓話アートフィルム。
ストップモーションを語れる程数を観てきていないが、本作の表現には本当のウットリしてしまいましたね。
人形と粘土と油画のコラボレーション、まさかのワンカット・フェチを擽る構成、退廃的で悪夢のような空気感。
SIRENとかサイレントヒルとか返校に夢中になったゲーマーにオススメ出来るまさかの作品ですよ。
「家族の残酷性」と「カルトコミュニティ」のプロパガンダ映画ですからね。アリ・アスターが痺れる訳ですよ。
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