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寝ても覚めてものmasaのレビュー・感想・評価

寝ても覚めても(2018年製作の映画)
3.8
突然行方をくらました恋人を忘れられずにいる女性が、彼とうり二つの男性と出会って心揺れ動くさまを追う。

監督濱口竜介。ヒロイン(唐田えりか)が惹かれる二人の男性を東出昌大が一人二役を見事に演じている。

麦(東出昌大)と朝子(唐田えりか)は恋に落ちるが、しばらくして麦は彼女の前から突然居なくなってしまう。
2年後、彼女は麦との思い出が残る大阪を離れて東京で暮らし始める。
ある日、麦と外見はそっくりだが性格の違う亮平(東出昌大)と出会う。
麦のことを忘れられないがゆえに彼を避けていたが、一方の亮平はそんな彼女に強く惹かれる。
亮平と接するうちに彼に惹かれていく朝子だったが......

ジャケットや雰囲気から自分がちょっと苦手なストレートな恋愛ものかなと思いきや、非常に考えさせられる興味深い作品だった。

とうてい後半の主人公の女性のヒロインの行動には共感ができるものではない感じだが、人間というものはそういうもの。決して綺麗ではない。
特に恋愛に関しては、理性や倫理なんて吹っ飛んでしまう。ある意味リアリティがあった。
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