月の狼

さよならの朝に約束の花をかざろうの月の狼のネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

映像やアニメーションは綺麗で不満はない。

ラストもメッセージがストレートに伝わってきて
感動もする。

この作品の不満点は
序盤(タイトルが出る15分くらいまで)が
急展開すぎて観客を置いてきぼりにしている所だ。

まず、舞台が現実ではなく異世界であるため
専門用語や種族ごとの生活環境、国ごとの力関係。
そのような説明が一切無い為
全然のめり込ませる配慮がされていない。

主人公の女の子も只々鈍臭く、
正直私はイライラしっぱなしだった。
感動ドラマ物を作りたいのなら
せめてあと15分位のばして
人間関係や性格をゆっくり説明し、観客に
ついて来させる状態にするべきだった。

幼い女の子が赤ちゃんを育てる経緯も
よく分からん。
『ヒビヨル(?)』だか何だか知らないが
いかにも意味深なセリフを言わせて
観客に押し付ける感じは少なくとも
良い印象にはならない。

中盤で同国の友達を助ける作戦も
いきなりで、恋愛関係の「深さ」も
描かれていないせいで、
「“こんな感じ”で最後まで続くんだろうな」
と残念になった。

せっかく良いアニメーションなんだから
脚本を読んで「ホントにこれで良いの?」
と意見する人がいて欲しかった。
月の狼

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