タコ社長

人間機械のタコ社長のレビュー・感想・評価

人間機械(2016年製作の映画)
3.6
人間の思考力を削いでいく労働とは。
観ているこちらも果てしなく続く工場の機械と人間の連鎖に考えることを放棄させられる瞬間が何度もあった。気がします。
苦役と何が違うのか。12時間労働。社長は言う、彼らは自分のことばかりだと。家族のことなんて省みない。給料を上げたらつけあがる。
媒介業者にも同じような視点がかいまみえる。
社会の構造。根底から覆すには血を流すしかないのか?しかし、ぎりぎりのラインで踏みとどまらせる。労働者に金を貸す。懐柔する。その日一日は思いとどまる。そして、明日がくる。

搾取だと思っていないとはっきり断言した少年の言葉が苦しく響く。
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