お目当ての新作DVDが出払ってしまって、代わりに手に取った一本。
真面目だけが取り柄の冴えない職にあぶれた中年オジサンが、これまた旧式のタイプライターとカセットテープというアナログチックな道具で、盗聴に加担するサスペンス。
主人公の冴えないオジサンを「最高のふたり」(未見)のフランソワ・クリュゼ、劇場未公開のフランス/ベルギー制作。
小さなカセットテープをヘッドホンで聞きながら、カタカタとタイピングして行くオジサン。ただひたすら正確に打ち続ける・・
依頼主はハイテク技術は信用できない、やっぱり紙とインクのテープ起こしが情報漏れがないとのたまう。なのでこの旧式タイプライターとカセットテープという仕掛けにその後に続くサスペンスを期待したが、肩透かし。
それなりの展開はあり、最後はおおっ!という落ちもあるのだが、このアナログチックなタイプライターとカセットテープの場面が余にも魅力的だったので後半の展開が地味に見えてしまった。
我が家にも昔あったなぁ、レミントンのタイプライター(しみじみ)