しょうた

ビール・ストリートの恋人たちのしょうたのレビュー・感想・評価

-
さまざな人が登場する。この人は好き、この人はきらい。見ながら思う。では、この人はどういう気持ちで、どうしてこういう言動をするのか?映画はほとんど説明しないし、わからない。社会背景に黒人差別があることは明らかだが、それだけですべて了解することはできない。そして、そうしたことは日常にもありふれていることなのだろう。生きていることの、そうした微妙な感触を思わせる映画だと思った。
特に後半、詩的な美しい映画だ。前作「ムーンライト」で多用したアップと手持ちキャメラは使わず、端正な美しさを湛えている。ストリートで抱擁し合う二人のシーンの高揚感、邦題はそこから取られただろう。
しょうた

しょうた