最愛の娘を殺された主人公が、一向に捜査の進まない警察に対して抗議の看板広告を出したことから起きる騒動を描いたドラマ。
怒ってる人に必要なのは愛。
前評判が高く、期待してましたがそれ以上の作品でした。
シリアスな重いテーマの作品ではあるけど、ユーモアを交えつつ展開していき、主人公の周りの人間模様にもかなり丁寧にスポットを当てて描かれていました。
特に警官ディクソンのキャラクター、次第に変化していく心境が良かった。
人は怒ってる人には共感できない。相手の意思を尊重しなければ争いにしかならない。そんな人間心理が登場人物たちを通してとても伝わってきました。
騒動の発端となる広告。
この抗議の看板は警察に対してというより、世間に対する抗議だったんじゃないかなと僕は感じました。
娘の死をちゃんと受け入れてなお、たった一人で世間と対立するミルドレッドの勇気や思いにとても胸打たれます。
“怒りは怒りを来す”
“警官に必要なのは 愛だ”
“道々 決めればいい”
終わり方が鳥肌たつくらい良かった。