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スリー・ビルボードのはとのレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
4.5
夫セレクト。私は2回目

スリービルボードから連鎖していく悪意と善意。人間は多面的でそれこそが現実。人が持つ暴力性と悪意の正体。現実社会にはびこるトキシック・マスキュリニティ。なぜ人は人を憎み蔑むのか。その答えを提示するような鋭く完璧な脚本。ささやかな希望は赦しの心。キャスト完璧。ラスト最高。

みんなちょっとズレてて、ブラックユーモアが極まってるのも監督らしい個性だなと思う。カトリック要素とか英語のダブルミーニング等は知識がないので理解しきれないけど、浅く見たままに感じるだけでも十分面白い。パンフレット買うべきだったなーと今でもちょっと後悔している。

私は『シェイプオブウォーター』大好きだけど、こっちのほうが評価も高く、作品賞を獲るべきだったという方の気持ちもよくわかる。とても完成度の高い作品。そして、性暴力は本当に本当に許せない。
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