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ダンボのkassyのレビュー・感想・評価

ダンボ(2019年製作の映画)
2.0
吹き替え版にて鑑賞

昔のお話の映画化という事で脚色は必須だとは思うけど、随分と人間メインにしてしまったな…という感じがする。

オリジナルでのティモシー的な役割の人が事実上おらず、ダンボの味方であるのが子供達であるのだが、ティモシーに比べて言葉に力もなく、メッセージ性が弱まってしまっている。ティモシーがダンボの絶対的味方となりバシッと言うシーンに置き換わるような名シーンもとくになく、印象に残らない作品だなと感じた。

主人公的立場であるコリン・ファレルも立ち位置が曖昧で大人ゆえの微妙な人に見えてしまった。個人的にはダンボのことを最後まで"デカ耳"って言ってるのがすんごくイヤだなと感じた。西島さんの棒演技も相まって本当に魅力がない…

ダンボ親子と人間親子
身体的特徴などを人間に置き換えて描いているのかもしれないが、果たして上手く機能していたのだろうか、疑問。

サーカス・及びドリームランドの世界観もティム・バートンらしい毒気や個性はかなりおさえめ。

中盤以降はなんかフツーのドタバタな話になってしまい、ダンボの話というよりもダンボの周りでドタバタしている滑稽な人間達の話に見えてしまうのが一番微妙に感じたところだった。
こんな脚色で良かったのか…?

ピンクエレファント要素などオリジナルからの引用は差し込まれている。
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