読書会の名前と会のできるきっかけが面白いです。戦時下で食べられなくなった食材、アルコール、久しぶりのささやかな楽しみ、そして眠っていた本たち。
国を超えた友情、恋、秘密を守る読書会の想い、話も良いし島の風景も美しいですが、読書会のメンバーの秘密を主人公（リリージェームス）が解いていく展開が少し早足の感。
リリージェームスは一昔前の服装がよく似合います。見ず知らずの土地と人、そこに生きる切ない話、一生触れることがないかもしれない、でも本という絆で結ばれていました。
映画とは関係ありませんが、ある記事を読みました。戦後生まれ、団塊世代の方々が寄贈したり売ったりで本を手放しているそうです。人の手から手へ渡ってきた見えない糸が古本屋に溢れているかもしれません。
