yksijoki

ブリグズビー・ベアのyksijokiのレビュー・感想・評価

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)
4.0
人は皆なにかの「ヲタク」である。好きであることに理由やロジックは必要ないし他人の理解も本質的にはいらない。それを好きで居続けるだけで十分だし、その情熱を燃やし続けることに意味があるのだ。そう思わせてくれる最高の作品だった。

出てくる人物すべてが魅力的な人たちだし観ているこっちがだんだんブリグズビーベアのファンになってしまうあの感覚は映画体験として素晴らしいと思った。ジェームスのキャラクターもとても魅力的だしテンションの上がり方とか純粋無垢さで笑わせてくれるシーンもたくさんあって、かと思えばジェームスの情熱にウルッと来てしまうようなシーンもありすごくバランスが良かった。

マーク・ハミルの演技ももちろんのこと、警察官がブリグズビーベア映画版に出た時の感じがほぼルークで笑った。

登場人物はみんな最高なんだけど特に妹ちゃんのあのぶっきらぼうな感じと心を開いたあとの素敵な笑顔が印象的だった。

みんなで何か(映画)を作るということの素晴らしさとか好きで居続けることの情熱とか、映画の中のブリグズビー・ベア同様にこの映画からは色んなことが学べると思うし、いろんな感情になれる作品だと思う。ジェームスのように子供の心を持ち続けていたいなと思いつつ、いつああいう感情や気持ちを無くしてしまったのかなぁと社会に生かされている自分に少し悲しさを覚えた。ジェームスを見習ってあの頃を思い出さないと…!
yksijoki

yksijoki