【斬新なノンストップ社会派SFアクション】
人口増加が社会問題化した近未来。食糧の影響で多成児が増えていた。
政府は一人っ子政策を打ち出し、2人目以上は人口問題が緩和するまで施設で冷凍保存しておくという状態であった。
その世界である7人姉妹が、国にバレないよう月曜から日曜まで役割を決め1人1日ずつ外の世界に出て1人の女性を演じていくが、ある日月曜が消えてしまい、7人の運命が狂い始める、、、というあらすじ。
設定はかなり面白いですし、どんどん引き込まれるスピード感で飽きさせない脚本でした。
SFサスペンスという感じかと思いきや後半からは完全なアクション映画に変わります。
姉妹強すぎる…などの雑さはありますがそこはご愛嬌。あと案外グロテスクなシーンも多くビックリしてしまいます。
ただ、世界観や街の空気はかなり雰囲気出ていて素晴らしかったです。
本人たちは週に1度しか出れず1人を7人を演じることにかなりの抵抗があるようですが、案外楽しいんじゃないかな？週に6日は家でゆっくり出来るの良いかもなと思いつつ、自身の個性を殺さなければならないのは辛いかもしれません。
また、人口増加を抑制し、一人一人が幸せに生きられるようにするという政策もその真実は酷いものでしたが、本当に悪なのかと問われるとなんとも言えません。
今後の社会問題を考えるにあたって胸に手を当てて考える必要のあるテーマを孕んだ映画かもしれません。
非常に斬新、かつエンターテイメント性もあって楽しめる映画でした。
