みさお

セブン・シスターズのみさおのレビュー・感想・評価

セブン・シスターズ(2017年製作の映画)
3.7

地球温暖化による気候変動で農耕地は壊滅状態となり、未曾有の食糧危機から人類を救ったのは収穫量を増やした作物でした。しかし、その食物が人体に影響を及ぼし、多生児出産が激増。再び起きた人口爆発に対応するため欧州連邦は、1家族に子供を1人と定める「児童分配法」を施行した。2人目以降の子供は違法とされ、児童分配局が強制的に拘束。地球の資源が回復し人口が安定した社会となる未来まで、子供たちを冷凍保存することになりました。
ディストピアのSFですね。
その大変な世界で、ある女性が7つ子を出産、分娩時に亡くなってしまいます。亡くなった女性の父親は、児童分配局に見つからないように、7つ子を密かに育てるのでした。
7つ子の名前は「曜日」で区別され「カレン・セットマン」という名前を共有、自分の名前の曜日に「カレン・セットマン」として外出する生活を30年続けておりました。
ところがある日、月曜日「カレン」が家に帰って来なかったのです....。


さあ、7つ子を、主演のノオミ・ラパスが、1人7役で大熱演しています。
はじめのうちは、7人の見分けがつかないんですが、月曜日から日曜日まで、多様な性格の7人の「カレン」が1人1人違う「カレン」に見えてきます。
演技力が半端ない。

「カレン」が、7人居ることがバレるとマズイので、火曜日「カレン」は次の日、月曜日の捜索に出ます。
火曜日「カレン」はどこに行ったのか?
児童分配局の奴らは、拘束するのではなくなぜ「カレン」達を殺すのか?
「カレン」の仕事上のライバル「ジョー」が「カレン」の秘密をバラしたのか?
「ジョー」が「知っている」といったのは、一体何なのか?
検問所にいる児童分配局の髭の男性は、何曜日「カレン」の恋人なのか?
次々と展開が続きます。
面白いよー‼︎

最後の感想は「あー、人間って、残念ながら残酷になれちゃうんだよねー」でした。

ツッコミどころは多々ありますが、1番のツッコミは「そもそも爺ちゃん、7つ子をワンオペで、どやって育てたん?絶対無理やん!」でございます。
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