シネラー

ワンダーウーマン 1984のシネラーのレビュー・感想・評価

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)
3.5
今年の待ちに待ったアメコミ映画。
DCEUの最新作であり、
ワンダーウーマンの第二作。
個人的に前作よりも劣るが、
嫌いではない続編だった。

1984年を舞台に、
人々の欲望を叶える実業家マックスの
陰謀を阻止するべく、
戦いに投じていくワンダーウーマン
が描かれるが、
彼女をとても人間的に描いたドラマ
だと感じられた。
本来ならあり得ない
スティーブ・トレバーとの再会に
嬉々しながらも葛藤するダイアナは、
前作以上に人間味に溢れていて
良かった。
本作のヴィランである
マックスとチーターに関しても、
今までのDCEUの中でも
悪となる過程が丁寧に描かれている
印象を受けた。
尚、公開延期を重ねた本作だが、
本作のラストシーン的に
この時期の公開で良かったと思えた。
更にその後の登場人物に関してだが、
ワンダーウーマンのファンにとって
笑みが溢れるサプライズだった。
是非、次回作等があるなら
ダイアナと出会って欲しいと思った。

気になった点としては、
上映時間の長さに反しての
アクションシーンの少なさだ。
人間ドラマを重点して描くのは良いが、
序盤から中盤にかけては、
物語の流れが遅く感じられてしまった。
又、アクションシーン自体に関しても
大味に思えた。
更には、マックスの強大な魔法による
描写が大味すぎるだけに、
その結末も大味な決着だと感じられた。

前作で外の世界を知った
ワンダーウーマンだが、
本作はその世界を信じる物語
になっていると感じられた。
是非、前作と合わせての鑑賞を
お薦めしたい、
慈愛に満ちた続編だった。
シネラー

シネラー