Inagaquilala

ワンダーウーマン 1984のInagaquilalaのレビュー・感想・評価

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)
3.6
パティ・ジェンキンス監督と主人公のダイアナを演じるガル・ギャドットの女性コンビは、シリーズ2作目でも健在で、第1作の「ワンダーウーマン」(2017年)と同様の、しなやかで美しいアクションシーンを披露してくれる。コミックス原作のアクション作品のなかでは、唯一の女性のタッグだと思われるが、彼女たちが生み出す映像世界は嫌いではない。前作からは66年後の1984年が舞台だが、ほとんど現代物と変わらぬ感じで観ることができる。

とはいえ、元がコミックのために、この物語を動かすキーともなる「何でも願いを叶える石」という設定には、やや都合がよすぎるのではないかというツッコミもしたくなる。どういうことかといえば、「何でも願いを叶える石」に、自分が何でも叶える存在になるという「願い」を敵役がかけるわけだが、これは少々反則なのではないか。ただそんな疑問も払拭してしまうほど、ガル・ギャドットが演じるワンダーウーマンには胸のすく思いがしてしまう。
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