浪川リオン

レジェンダリーの浪川リオンのネタバレレビュー・内容・結末

レジェンダリー(2017年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

風景がケレン味たっぷりで壮大なとことか、戦闘にアクロバティックな軽やかさが一切無く、質量のぶつかり合いを感じさせるとことか、音楽に何故かモンゴルのホーミーが使われててやや無国籍な感じだとか、石がもたらす"奇跡"がファンタジーじゃなく現実的な感じとか、物言わぬ凄腕の戦士とか、しかも背中の✚の刺青がメチャ格好良いとか、寡黙な弓の達人だとか…… けっこうツボを刺激されて好きな映画なんですが、まあ〜とにかく邦題とポスターというかイメージ画像がほんとダメ。あとキャッチコピー。むりやり戦記物みたいにしようとしなさんなよ。
『戦いは伝説となる……(・`ω・´)+』じゃねえんだわ。海に石捨てた話が何の伝説になるんだよ。キリスト教に纏わる話だし、ここはちゃんと原題の『PILGRIMAGE(巡礼)』にして欲しかった。断然渋くて格好良いでしょ。何が"れじぇんだりぃ"だよ。だっせえ。陳腐。ナンセンス。ディアブロのレアアイテムかっつーの。

トム・ホランドが主演をはってるとことか、風景が美しい事以外は本当に娯楽要素が少なく、評価があまり高くないのも仕方ないのかなと思う一方で、定期的にこうした… 宗教をテーマにした重苦しい映画が出てくる事が、ほぼ無宗教と言っていい日本人からしたら不思議に思う。
見てる途中で『ヴァルハラ・ライジング』という映画の事を思い出していた。物言わぬ戦士のキャラクターもだし、それ以上にこの重苦しい雰囲気は似てると思う。
宗教をテーマにした映画というのはキリスト教圏の人々からしたら何度でも語りたくなるような大切な物なのかもしれない。

日本でいうと『切腹』あたりがこうした映画のポジションになるような気がする。重苦しくて娯楽要素が薄い感じ。そんな事をぼんやり考えていた。

蛇足:敵役の役者さん、『ホビット』のトーリン役の人なのね… 欲に惑わされる役どころが多いのは偶然なのか……
あと、トム・ホランドの顔つきってジェームズ・マカヴォイに似てませんか。自分だけかな……

パンチラ回数:0
(パンチラどころか女性の登場人物一人もいません)