セガールと双璧をなすB級スター、ヴァン・ダムの本領発揮。
そのバカバカしさとB級汁でかなりテンションが上がる作品。カサンドラ・クロスをパクッた劣化版と言うところからもうグダグダ。
脚本の設定のいい加減さも凄い。細菌兵器のくせにすぐにワクチン作れたり、意味無く橋までと言うリミットをつけて盛大に爆破したり。
整理できていないストーリー展開も凄くて、途中で繋がりを考えることを放棄してしまった。
監督のどうにか大作に見せかけようとする小細工がイイ感じのB級感を出している。暗くて早いカットのアクションや二分割画面などことごとく外しているのが楽しい。
おすすめの爆笑シーンは、いきなり昼になるいい加減さと、列車の屋根の上をバイクで暴走と、とどめの橋爆破近辺のミニチュアワーク。
このおもちゃ感が最高。まるで初代ウルトラマンを見ているような懐かしさで、大笑いできる。
そしてこの全てを全関係者が大真面目にやっているところに天然の美味しさがある。
愛情を持っての低得点とさせていただく。