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友罪のardantのレビュー・感想・評価

友罪(2017年製作の映画)
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またしても、期待を裏切られた。ここまで、裏切られると期待する方が馬鹿なのだろう。
作品の約2/3まではかなりのものだったのだが。
生田斗真演じる元ジャーナリスト廻りの話が陳腐で、一気に気持ちが萎えてしまった。それに、彼の贖罪しなければならない罪に心をうつものがなかったことが、この作品を駄目にした最も大きな原因のように思える。

同じようなテーマを扱い、被害者家族と犯人の家族が恋人関係になってしまう坂元裕二脚本の『それでも、生きてゆく』(2011,フジテレビ)を観てみるがいい。その感動の大きさの違いがわかるはずだ。

ただ、このような重く、暗いテーマを題材にした作品を作った気概を、心地よく思う。
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