ギズモバイル

去年の冬、きみと別れのギズモバイルのネタバレレビュー・内容・結末

去年の冬、きみと別れ(2018年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

<ザックリ評価>
ニーチェ風に言うと「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ。あ、でものぞいてる奴の方が更に深淵だったわ…。」

<魅力>
・演技
・登場人物の頭がおかしい
・半分までは楽しめる

<不満>
・登場人物の頭が悪い
・プロットもふしぶしおかしい
・ネタバレ後の物足りなさ
・演出が稚拙

<詳しい感想>
キャッチコピー:<あなたもきっと騙される> <ダマされなかった人0%!>

確かに騙される。騙されるというより狂ってる人の行動原理なんてノーマルな人には理解出来ないししたくもないから、狂ってる人が2.3人出てきたらもうミステリー成立!や~い騙されたm9(^Д^)プギャーwwwwwwって勝手に自己解決してるだけの話。ただ、それが許されるのは邦画までだけど。この手の邦画にしては面白いほうだったけど完成度は評価できない。

そもそも客を騙せないミステリーなんて笑えないコメディ、怖くないホラーぐらいに存在意義がないので、この手のキャッチコピーを一々真に受ける方が悪いのかも。ラーメン屋が「絶品!半熟煮卵とんこつ醤油ラーメン」というノリで使う程度の自画自賛と同等のニュアンスだと解釈するのが正しい。

演技指導が行き届いてるようで、全般的に演技に引き込まれた。特に視覚障害者の女性の演技は相当真に迫っていた。北村一輝が出てくると何か異常な期待をしてしまうが、普通だった。

原作のネタバレ少し読んだけど、なんか根本的に改変してあるようで、原作の方が面白そう。奇跡的に活字欲に火が付いたけど、Kindleとやらが全然DL出来ないので無事鎮火。