もうね、ソン・ガンホ出てるだけで良作であることは80%担保されてるようなもんじゃないですか。そこに加えてユ・ヘジンですから、もう心配はありません。
実際どこまでが本当かはわからないし、タクシー運転手については諸説あるようで、ぶっちゃけ終盤の展開は映画的な脚色だよね…って思っちゃうんだけど、別に映画は再現VTRである必要は無いと思うのでOK。
コメディタッチで始まることが後の緊迫感や絶望感を増幅。その落差による“こんなことになるとは思わなかった”という語り口は、まさに当時の光州の地獄絵図を表現するに相応しいんじゃないのかと。
“ちゃんと逃げる”主人公（ソン・ガンホ）がイイ。綺麗事だけではない正義。この作品の主人公が見せたのは“偶然”と“自分が後悔をしないため”の正義。だからこそ泣けた。
ユ・ヘジンを筆頭に光州タクシーチームの侠気と人情味と“エエ顔”も堪らん。
