このレビューはネタバレを含みます
これはすごい!!!
パッケージデザインや副題のダサさといい、ポップでいかにも韓流な大仰メロドラマかと、ちょっと甘く見てました。すみません……
人間小さくて、カネカネカネカネ卑しいこのおっさんどうも好きになれぬ…とか思っていたのに!
彼にどうしても守りたいものがあったように、あの場で殺された人たちすべて、そして軍の人間にも、それぞれにドラマがあったことを想像させる、その描き方にぐっときます。
後半タクシーの運ちゃんたちのマッドマックス胸熱。
このあたりは意識的にエンタメしてるんだろうけど、あえて映画として楽しめるつくりにもしてあるんだろうね。
ケチなタクシー運転手、ちっぽけなな小市民がヒーローになり、そうしてまた小市民に戻る。
何気ない日常がどれほど尊いか、なんて。
使い古されたテーマかもしれないけれどね、それでもやっぱり感慨深いのです。