映画評論家の柳下が2017のワースト1にしていたのでどんなものだろと怖いもの見たさで視聴。豈にはからんや、その通りだぜ!
まず主人公の桐谷美鈴玲が国会議員の男に振られリベンジのために総理大臣を目指すというストーリーなんだけど(二行で終わっちゃったよ)、政策はどうした!と突っ込んでしまう。
政策もなにもない女なのに「この女のために」という感じで尽力する鈴木伸之(政治家の秘書)も意味不明だし、文句言わず彼女を指導する斉藤由貴もよくわからん。
そもそも桐谷は清原翔に振られたから国会議員を目指したのだけど、まあその清原がこれでもかという悪者なの。女をとっかえひっかえ。そんな人すぐスキャンダルになるだろ!なのになぜか国民の信頼は篤い。あ、ちなみに清原も政策は全くない。
そして清原から桐谷はよりを取り戻そうと言われホイホイついていく。選挙の敵なのに。案の定ネットでは大騒ぎ。「恋愛ごとはご法度なの」斉藤由貴が切れまくるがこのころ不倫で世を騒がせていたお前がいうなと笑ってしまう。
その後清原の汚い工作にあい、桐谷は清原を殴ろうとする。そこに出てきた鈴木。お前どこにいた?いきなり鈴木は清原を殴り「もうおれは国会議員の秘書でない」だから、お前どこにいたよ。
そして最後には街頭演説で「私はウソを言わない女です」。それで選挙が通ると思っているのかよ。政策は全くなし。「ウソを言わない」が政策なのか?街宣カーの上から鈴木伸之を探し、衆人環視の前で猛烈キッス!「前代未聞の選挙だな」いやそりゃそうだろ。国民の前でキスして選挙合格するのかしらん(しかしなぜか合格!)。
まあいろんな意味でガバガバな映画なんで、なるほどこれが公開初日に10位以内に入れなかった(大手の映画で初日に10位以内に入れない映画はほとんどない)映画なんだと納得。演技もどいつもこいつも学芸会。大和田伸也まで学芸会。いいもん見させてもらったぜ。
唯一つの救いは映画にでてくるとんかつとんき(目黒店)の美味しそうな感じ。それだけはほんと救い。美味しいよね、とんかつ。