引きこもりの長男が自死した事を、記憶喪失になってしまった母親に隠す為についた嘘が引き起こすドタバタコメディ。かと観始めたが、題材から当然コメディな訳はなくかなりヘビィな内容でした。
家族が自死してしまった残された家族。誰もがその理由を考える。それぞれが何かしら罪悪感を持つ。嘘の辻褄合わせがだんだん痛い感じになってくるが、あの嘘は、自分たちが死を受け止めるまで必要だったのかもしれない。
妹役の木竜麻生が貯めていたものを吐き出すシーンが迫力ありました。『菊とギロチン』のあの子だったのね。なるほど。重い話だったけど大森南朋と岸本佳代子の軽さがちょっと救ってくれる。
でもやっぱりちょっと長い。