タイトルと松田龍平のこの感じ
「舟を編む」みたいな雰囲気かと思いきや
さすが、豊田監督作品。
純朴な風のなかにも
無骨であり
ロックであり
どこか冷気を感じさせる
そんな世界観を醸し出している。
バンドサウンドに
駒を指す音のアプローチを入れることで
タイトな演出となっている。
「青い春」世代としては
松田龍平と渋川清彦が並ぶだけで
堪らなかった...
そしてまったく設定は違うのに
青い春の時のようなヒリヒリ感がある。
将棋界の厳しさとストイックさ
沈黙の中から湯気のように舞う剛気。
逃げ、迷い、踠きながら戦う姿に
心打たれた。
豊田監督の独特の演出というか
独特の間がありますよね。抜け感というのか。良いとこ悪いとこあったかな。
でもやはり豊田監督のカッコよさが
満載で、過ぎ去りし人々の言葉が
思い返されるとこはグッときた。