『ウィリスよさらば』
これがブルース・ウィリス最後の輝きとなるんでしょうか。
ブロンソンの「狼よさらば」のリメイク。あれはなかなか陰惨な序盤だったなあ、という記憶以外なんの印象も記憶もない、ほぼほぼ新作として観ました。
単純な復讐譚としてならそこいらにゴロゴロしているアクション映画と何ら変わりはないのだろうが、途中てビジランテとしての高揚感みたいなのが、フッとブルース・ウィリスの表情に浮かび上がって、これはなかなかな作品だぞ、と。
復讐のために、暴力に走るという作品はおそらく何千と作られてきたのだろう。
だが、ここにヴィジランテの要素を入れるだけで、例えばなぜブルース・ウェインは何故バットマンとして街を守ろうとするのか、的な人の根源的な欲求欲望みたいなものが浮かび上がって来るような気がした。
まあイーライ・ロス監督作品なので必要以上に高尚になることはないので、そこは安心して見てられるんだけど。
オリジナルはその後同じ主人公を据えてシリーズ化したのだが、本作はもうこれ一本でいいよね。
ウィキペディアとかで見ると、オリジナルの家族はホントどんどんひどい目にあってつらいのよ・・・
テレビ地上波(吹替版)にて。22.06.11
2022#009