最愛の大地

カランコエの花の最愛の大地のレビュー・感想・評価

カランコエの花(2016年製作の映画)
4.8
Amazonプライムで鑑賞。作品自体も40分ということで鑑賞。
しかも今田美桜の初主演映画であり、ガンニバルで一躍有名?となったジェネリック綾野剛こと笠松将の若かりし頃も見れて、個人的にはこれだけで満足。

ちなみに、内容は40分とは思えないほど濃密。
あらすじとしては、とあるクラスのみLGBTの授業を行ったがため、生徒たちが自分のクラスにLGBTの生徒がいるのでは?と疑心暗鬼になる様子を描いていく。

唐突にLGBTの授業を行うのは保健室の先生だが、演技が下手なだけなのか、演技でなのか分からないが、授業慣れしていない先生感満載だったし、日本では佐藤健がこの前まで高校生役を演じていたり、高校生とはかけ離れた役者が演じることもあるが、役者のビジュアル、会話内容、男女の関係性など、めちゃくちゃリアル。
手島実優ちゃんみたいな明るい性格、ビジュアルの高校生は絶対1人はいるし、笠松君みたいな生徒も絶対いる。
多分、手島ちゃんみたいな子がクラスにいたら告白してますね。
鑑賞中に自身の高校生活が鮮明に蘇るほどリアルだった。

そして先にも述べたように「LGBT」がテーマであったが、今でこそ「多様性」や「LGBT」についても世間では認知されてきているが、2016年の制作時はもちろん、尚且つまだ世の中を知らない高校生のLGBTに対する捉え方はそりゃこうなるよねって感じ。

じゃあ大人になった僕らはLGBT含め、マイノリティーの方々とちゃんと向き合えるかというとこれまた難しい。
受け入れればそれでいいのか?
認めたうえで接するためにはどうすればいい?
もちろん相手も人間だから、答えは一つじゃないし、考えても答えが出るわけではないのだけど…
こんなに考えさせられたのは久々かもなあ。

40分で見れるし、変なYouTuberの長編動画見るくらいなら、この作品見ることを個人的にはお勧めします。

最後に、エンドロールで席を立たせない方法はこれしかないですね。
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