「やっぱり原作はこの人が書いたんだ。やっべぇ、小説読んでみたい！！」
鑑賞後はそんなことを思いました。
裏を返せば、原作の存在すら知らない状態で鑑賞したということです。
まさに「君たちはどう生きるか」状態。
小説→映画という順序で作品に触れることはあっても、映画→小説というのは中々のレアケースだと思っているので、新しい体験をしたいと思う。
とはいえ、映画も個人的には結構楽しめた。
あらすじを簡単にまとめると、とある高級ホテルで殺人が行われることが判明し、刑事たちがホテルマンになりすまし、事件を防ごうという内容。
視聴者に推理を楽しませつつ、ホテルマンに扮する刑事の新田（キムタク）のホテルマンとしての成長過程も楽しめる。
多くの人が入り乱れるホテルで「いつ、どこで、だれが」罪を犯すか分からない状況で、次々に登場してくる怪しい人物たち。
しかし、”犯行日がいつか分からない”という設定のため、物語が同時進行で描かれるのではなく、短編小説の詰め合わせのようになってしまっているのが皆さんには物足りなさを感じる要因なのかもしれない……。
大きなどんでん返しこそないが、細かいミスリードにまんまと騙されてしまった。
この手の邦画にしては無駄な台詞なども少なく、むしろ序盤のセリフが後々生きてくるのはさすが東野圭吾さんといった感じで、本作よりも評判の良い「コンフィデンスマンＪＰ」なんかよりよっぽど楽しめた。
キャストも謎に豪華だしね。
キムタクのドラマなんかもそんなに見てきていないから演技も気にならなかったんだろうな…
まあ、何が言いたいのというと、東野圭吾さんって素晴らしいよねってこと。
