さきいかはうまいぞ。
10代のザック(オーウェン・キャンベル)とジョシュ(チャーリー・ターハーン)は親友、お互いクラスメイトの女子アリソンが気になるお年頃。中学生のチャーリーとダリルとつるみ遊んでいたところ、ダリルがジョシュの兄の部屋から大麻を盗み……そこから転がり落ちる闇。
そもそも100%ダリルが悪い。
そして4人が日本刀を持ち出して遊んでいたのも運が悪かった。
ここで勇気を出して自首なり救急車を呼ぶなり出来れば良かった……とは思うものの、それが出来なかった10代の少年達、恐怖が先にきて、大人にバレたらマズい大麻や日本刀、そしてダリルの遺体……隠そう……無かったことにしてしまおう。
何でもない平凡なありまる退屈だった日々に突然口を開けて覆い尽くす心の闇。
少年達が住む住宅街も少し奇妙です。
OPの学校の教室に血だらけの瀕死の鹿。
(トドメをさせ)と目配せする警官、銃で撃つのかと思いきや……足で。
そして日中、全く人気も車の通りもない道、少年達はそれぞれ鍵っ子らしく大人の姿をあまり見かけない。
河の渡る橋は何故か通行禁止。
季節はクリスマス近い冬の時期、でも不穏で不吉で陰鬱。
ザックは隠蔽を押し通そうとしますがその秘密は重く、好意を寄せてくれたアリソンへの恋はは踏み出せず葛藤し、やがてジョシュは
罪の意識から常軌を逸した行動に出ます。
主に4人の少年達だけで世界が完結してしまう、大人を排除した物語。
そこには閉塞感が漂っていました。
いつか橋の向こうに行けると良い、ザックもアリソンも。