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静かなふたりのkabcatのレビュー・感想・評価

静かなふたり(2017年製作の映画)
3.8
美しいパリの街の映像(レナート・ベルタの撮影がすばらしく、こういう映像を見るとほんとうにパリに行きたくなる)を背景に、年の離れた男女の関係をものしずかに描いた抑制された恋愛物語に見える一方で、反原発や鳥たちの奇病といったモチーフが組み込まれていて、なにかブニュエルの映画を見ているようなふしぎな感覚を覚えて、なかなか楽しく見た。
イザベル・ユペールの娘だというロリータ・シャマ(すごい美人、というわけではないけれど、雰囲気がよい)が演ずるマヴィのたたずまいが素敵で、彼女がカフェや書店にいるだけで絵になる。ジャックというかわいらしい猫が登場するのだけど、マヴィの猫への接し方も好きだ。
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