やまざきこうた

バッド・ジーニアス 危険な天才たちのやまざきこうたのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

パーフェクトでございました...
脚本が面白い。そして張り詰めた緊張感とその緩和が繰り返されるから観ていて飽きない。ピアノの演出、とっても映画的な表現で痺れますよね。
カンニングという題材だけでここまで魅せるのも見事だし、そこに社会性を取り込むことにも成功している。
加えて、単純に作戦が達成できてハッピーなのではなく、葛藤を盛り込むことで物語に深みが出ている。

特に、教師である父親との関係性はマストな要素でした。品行方正に育てられ培われたバックグラウンドがあることで、リンがカンニングを行うことの"ヤバさ"がよく伝わってきました。
最後には、カンニング作戦の達成のその先まで観せてくれて大満足。教師になるっていうのもいいし、ラストシーンもバンクとの対比が素晴らしい。文句のつけどころのない作品でした。
やまざきこうた

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