なー

バッド・ジーニアス 危険な天才たちのなーのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

タイ発のカンニングスリラー

リンとバンクは貧しい家庭環境と地頭の良さを持ちつつ努力も重ねてきた人間
パットとグレイスは恵まれた家庭(ついでに容姿もいい笑)だけど頭は悪く怠惰笑
天才二人が華麗に不正をやってのけるかと思いきや失敗するとこが面白い

結局リンもバンクも能力はあっても足を引っ張られてより良い将来が潰えてしまうのが切なくも現実を描いているし、特にバンクが終盤に人間として歪んでしまうのが見ていて辛かった
パットとグレイスはいい感じにバカ息子たちっぷりが表現されてて最後の喜びも一時的なもの、ボストンで痛い目にあうのを示唆したのは皮肉が効いている

努力しても上手くいかないこともあるし、しなくてもお金のチカラとかで上手くやれちゃうこともあるし、しっぺ返しもある
カンニングのスリリングさと人生の不条理さを混ぜ合わせてくれた良作でした
なー

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