タタキング

スカイライン-奪還-のタタキングのレビュー・感想・評価

スカイライン-奪還-(2017年製作の映画)
3.2
最初の方は予算が限られている中で、フレームに気を使いつつもしっかりと侵略物を描いている感じがして好印象。
よく、怪獣映画で上からのカットやヘリからのカット、異常に近づいたアオリなどあるが、画面として迫力は出るものの、やはり、怪獣を上手く見せるためのカットになっており、
この作品の逃げるシーンでの、あくまで人主体で遠景に巨大な物体がある演出は説得力があった。
話が進むにつれその説得力がなくなってただのB級映画になって行くのだが、初期の限界まで無慈悲に人殺ししていくエイリアンの流れは良かった。
この手の作品の傾向のように薬を作り出す天才がいるのだが、あくまで無慈悲で対抗する手段がないものが、なぜか人間レベルの科学技術で反撃できる理由は本当に謎としか言いようがない。
コンセプトとして、人間収穫という面白い考えがあるが、よく言われるオカルトでも人間の進化は労働力という見解もあるので一応は妥当なのか。
解決策がご都合になるのは作品の常ではあるが、それが他人の研究成果など他者の手に委ねられすぎると……
後半からの謎解きゲームのような怒涛の要素集めと、まさかのラストパートで主人公すげ替え的な演出は逆に笑えた。
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