RIO

ビサイド・ボウイ ミック・ロンソンの軌跡のRIOのレビュー・感想・評価

3.7
初期デヴィッド・ボウイのバックバンドメンバーとしてだけではなく、ボウイの音楽性にも多大な影響をもたらしたギタリストである故ミック・ロンソンの音楽人生に迫るドキュメンタリー。

ボウイは彼自身についてしか知見なく、ロンソンの名前も今作のチラシで初めて知りました。フレディ追悼コンサートでも彼が久しぶりにギターを務めており、よもやそれが晩年の姿だったとは…もちろんHeroesのパフォーマンスは見ていましたが驚きです。
グラムロック全盛を駆け抜けた人でもあり、初期ボウイとのステージ上での怪しい絡みはそこはかとなく同性愛的な耽美さをはらんでいて、当時の女性達をも魅了したとか。ボウイの美しさは言うまでもないですが、またタイプの違ったイケメンのロンソンとの絵になるショットの数々に思わずわたしも拍手を送りたくなりました笑
家族や同業者達のインタビューとボウイのナレーションで進行していき、どちらかと言うと人物面や経歴について掘り下げられたドキュメンタリーでした。あれほど奇抜なボウイの相方を務めたのが、これほど謙虚で誠実な人だったのも中々凄いなと思います。ショービジネスの世界を征するには、やはり非情にも見えるくらいの毅然とした態度を取れることが前提なのでしょうか。

実は目当てだった愛しのロジャー・テイラー様はもちろん、ミック・ロック先生まで出演されていて大変眼福でした。
にしてもボウイの初妻アンジーさん、お写真で拝見したことはありましたがあんなにパンチの効いた言動の方だったんですね…強いなぁ笑
RIO

RIO