にゃんこむ

ダンシング・ベートーヴェンのにゃんこむのレビュー・感想・評価

3.9
天才振付師モーリス・ベジャール率いる20世紀バレエ団が踊るベートーヴェンの最高峰楽曲『第九交響曲』の舞台は1978年の公演を最後に途絶えてしまう。再演不可能かと思われた公演だが、東京バレエ団とモーリス・ベジャール・バレエ団の共同制作として蘇る。

パケ借りです。ドキュメンタリーなので練習風景が多め。
しかし、練習風景だけでもかなりの見ものなのが凄く良い。衣装の効果が無い、生身の演技が見られます。
全然バレエの事を知らないので、私は浅いところしか見えて無いんだろうなぁ……と思いつつも、男性が演じる雄大な動きや女性が演じる幻想的で優雅な動きは見ていて楽しいです。

長い練習期間、妊娠する方がいたり、怪我があったり、その方には残念ですがそれが他の人の『チャンス』になるってのは、綺麗な世界のように見えて、やはり勝負の世界なんだなぁと思いました。

作中にもあるように、曲に合わせて振り付けを作ったわけではなく、曲そのものをバレエに具現化させているので『踊りで表現してる』っていう言葉がピッタリな作品でした。
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