このレビューはネタバレを含みます
かなり微妙。4作目への繋ぎとしか見えず、この作品だけで楽しませる意識が見えなかった。
序盤と終盤のギミックはかなりよかった。
序盤の戦闘シーンは迫力があって、馬を使うところも意外性があった。終盤はガラスの仕掛けで2作目の鏡との差別化もよかった。
しかしストーリー展開がほぼ無く、ウィックに肩入れした者にメスが入れられるのはよかったし、それらとウィックが組む展開も王道で胸熱だったが、中盤の主席より上の人間に会いに行く流れだけが浮いてる感じがしてならない。よくわからない女の人が出てきて、よくわからない男と交渉するので感情移入できない。ウィンストンとキングを殺せないのは分かるがあまりにもウィック贔屓過ぎるかな。
ストーリー展開はほぼないのでおそらく今回は殺陣がメインで多かったのだが、それも迫力がない。
ウィックが簡単には死なないのは分かるが今作はあまりにも緊張感がなかった。日本や他アジア色を取り入れているのが今作の特徴だが、アジア文化の精神解釈があまりにも見当違いかなと思う。ラストの日本人（？）3人はウィックと戦いたいという意識を見せるのはよいが、スキンヘッド以外はタイマンでやるわけでもなく中途半端。スキンヘッドもウィックに殺されたいだけの人に見えた。
確かにキアヌの動きは凄いが、凄いと面白いは違うんだなということを認識させられた。
今作は30分くらいにまとめられたと思う。ジョンウィックシリーズの人気に乗っかって、一作多く出したいだけの拝金主義がチラついてしまった。
文句ばかり書いたがこのシリーズは好きなのでラストに期待。
