くろひょう

サニー/32のくろひょうのレビュー・感想・評価

サニー/32(2018年製作の映画)
3.0
強い気持ち〜強い愛〜♪
(違っ!そっちのサニーじゃ無いから!!)

うーん、もったいない…
(色々と残念です)

配給が日活で、監督・出演陣も豪華。
でも、認知度が低いように思えます(泣)
(レビューも今現在で1000ちょっとだし)

いやー、北原里英ちゃん、超☆頑張ってましたよ〜♪
(雪の中、薄着のドレスで色々とやらされてた〜)

どんな映画か?と聞かれれば…

白石和彌監督が描く究極の「アイドル映画」

と答えます(笑)
(アイドルには色々な意味がありまして…)

あらすじは…
24歳の誕生日を迎えた中学校教師、藤井赤理(北原里英)はその日、何者かに拉致された。
犯人の二人組、柏原(ピエール瀧)と小田(リリー・フランキー)は、世間を騒がせた「小学生による同級生殺害事件」の犯人…通称「サニー」の熱狂的なファンで、14年経った今でもその事件は神格化され、狂信的な信者を生み出し続けていた。
学校では、困っている生徒を助けたいが上手くいかずに悩んでいた赤理が、「サニー」として崇められ、狂信者たちを救って行く中、ついに「サニー」が覚醒する…
というお話。
(素人による犯罪という描写がリアルさを出してました)

脚本自体はオリジナルの様ですが、参考にした事件、人物がいくつか見受けられましたので書いておきますね。

①佐世保小6女児同級生殺害事件
(通称ネバダ事件)
掲示板の書き込みが原因でトラブルになり、カッターナイフで首と左手の甲を深く切りつけて殺害したという事件。
(加害者女児の写真がメディアによって拡散され、身に付けていた衣服に「NEVADA」の文字があった事からそう呼ばれている)

②ドローン少年
(ネット配信者、神の子ノエル)
ニコニコ動画の生配信者で、度々過激な行動を取り、警察にも何度かお世話になっている困った少年。
浅草三社祭にてドローンの使用を示唆した件に関して、威力業務妨害の容疑で逮捕状を請求していたが、逃亡の恐れがあるとして警視庁に逮捕された(笑)
(この子は間違い無く、真性のガイキチです)

③スクール☆ウォーズ 泣き虫先生の七年戦争
(山下真司の出世作ですね)
覚醒した「サニー」が、一人一人の過ちを正すために暴力を振るいながらも、「貴方は独りじゃ無い…私が救ってあげる」と最後に抱きしめ涙する。
(「今からお前たちを殴る」からの「お前たちは俺の生徒だ」に繋がるスポ根モノ?)

被害者感情を考えると、この内容で全国ロードショーは無理だし、大ヒットなんてしようものなら訴えられてもおかしくないと思います(笑)
(良い意味でガチでリアルな仕上がりになってました)

B級映画というよりも、白石和彌監督作品の中ではあまり面白く無い(難解な)作品として位置付けられてしまうかな(笑)
(人気のある監督も良し悪しですね)

門脇麦ちゃん演じる「第2のサニー」が登場してから、物語が加速して行くのも見所の一つですね。
(チームナックスの音尾琢真さんもヤンキー先輩役で笑わせに来てました)

映画の出来は悪く無いので、バイオレンス+ミステリー+コメディを楽しみたい方は是非ご覧になって下さい〜☆
(ハードルは一段下げて楽しんで下さいね)

最期に…
エンドロールに、また出やがった…

スーパーバイザー 「秋元康」

えぇ加減にせぇや!!(笑)
(主演の北原里英ちゃんは、この時まだNGT48に在籍してたみたいです)

2019年公開予定のホラー映画「としまえん」の主役が決まっている様ですよ!奥さん!!
(ハイハイ…「戦慄迷宮」ですね、分かります)

あー、楽しみだー(棒)
(東映さんには、キチンとした作品を作って欲しいものです)
くろひょう

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