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ダイ・ハード3のbluetokyoのレビュー・感想・評価

ダイ・ハード3(1995年製作の映画)
3.0
ダイ・ハードは流行ったなあ。すげえなあと思いながら、その実、なにがすごいのかわからずに見たものだ。レンタルだけど。ダイ・ハード2で、早くも飽きた。なんで、オレだけ、いろんな事件に巻き込まれんだ、みたいなセリフだったっけ。それは、映画だからだろ、ということで、興味も失せたものだ。ダイ・ハードのすごいところというのは、結局、CGなんだよな。そして、そのCGを真に受ける、ブルース・ウィリスの演技なんだよな。だから、話自体は、残念ながら、あんまし面白くもない。

ということで、ダイ・ハード3から見る。これ、見たような気がするなあ。すごく薄っすらだが記憶がある。見たとすれば、早送り記憶抹消パターンかな。
あらすじは、テロ組織が、街のあちこちに爆弾を仕掛けて、警察を右往左往させて、その隙に手薄になった連邦銀行から金塊を盗み出す、といったものだ。
昔のテロ事件だと、たとえば、ハイジャック事件、旅客機を占拠して、乗客乗務員を人質にとる、という感じだが、この映画のテロ事件では、街に暮らす市民を人質にとっているわけだ。この映画の公開が、1995年で、日本だと、その10年前ぐらいにグリコ森永事件というのが起こっていて、一般市民を人質にとっている。グリコ森永事件を参考にしたとも思えないけど。

冒頭のデパート爆破シーンがいま見ても、色あせていないほど秀逸だな。あとは地下鉄の爆破シーン。ここまでで力尽きたという感じ。ちなみに、現実には、2004年のスペインで起きた地下鉄爆破テロ事件、ロンドンの爆破テロ事件がある。この映画が影響を与えたかどうかは考えたくはない。

主人公のマクレーン警部補が事件に巻き込まれるのはいいとしても、一般市民のゼウス・カーバーも一緒に巻き込まれてしまう。映画を見ているものが、感情移入しやすくなって楽しめると思ったのだろうか。むしろ、ウソ臭いと思ってしまうのではないだろうか。

爆弾騒ぎに翻弄される警察なのだが、ふと、マクレーンは気付くのだ、って、なんでやねん。話の流れが、あまりにも安直過ぎるなあ。
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