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銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第1章のkochabのレビュー・感想・評価

3.0
銀河英雄伝説は俗に言う「石黒版」(前回アニメ化時)の時にはすでに小説全話読んでいた身。(年がバレる、ちゅ~のw)それでももちろん大好きな小説ですから、新作アニメ化、と聞いて嬉しかったですし、Die Neue These、TV版ももちろん全話観ておりました。しかしTV版が...

「おいおい、アムリッツァ(星域会戦)はやんないのかよ~!」

と思っていた諸氏が多かったのではないでしょうか?もちろん私もその一人です。アムリッツァといえば同盟軍の戦力が大きく減退し、ついてはその後の戦況すら決定づけた会戦であるはず、なのですが...。そして私は石黒版のアムリッツァが全話を通しても最高だと思う演出だった(冒頭からドヴォルザーク作曲交響曲第9番「新世界より」より第4楽章をAパートほとんどで使うこの時からしても斬新であり、また今のアニメでもクラシックを使う先駆けでもあった素晴らしさでした)と思うからこそ、このアムリッツァにかける思いが私は強すぎたのか??

結果から言うなら、「シナリオチーム、なにやってくれてんのよ!!」
ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!

やはり事細かくアニメにできないのは分かりますし、そこでシナリオ面の取捨選択があると思いますが、ことアムリッツァに関しては「はしょりすぎでしょ!」。ま~、本作ではビッテンフェルトのバカさ加減だけ目立った感じ。な~んでポプランとコーネフの会話「この戦はヤバい」とかラインハルトの「ワリキューレを出し過ぎるのが早すぎる」といったところまで...。特にポプラン、コーネフの会話をもってして如何に同盟側が劣勢である事を示しているのに...。ことアムリッツァに関しては石黒演出の方が遙かにおもしろいです。機会があれば一度見ることをオススメします。

その分、というかシナリオチームがとったのはラインハルトとアンネローゼの関係性を強く取っている感じですね。あなたたちはそういう読み込みなのね、この小説は...。(;一ω一||)

確かに石黒版は原作小説第2巻(ということはある事が起きるのですが、Die Neue Theseしか観ていない方には分からないようにしておきます)まで長かったので、その後がさっくり、と言う感じなのですが、ことDie Neue These版はシナリオ分割を全話通して均等に流れて言うかのようにしていくのね~、ということがなんとなく気がついた「星乱」第一章でした。
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