ろく

ゴーストスクワッドのろくのレビュー・感想・評価

ゴーストスクワッド(2017年製作の映画)
3.5
以前、井口にお金をもっとあげて見事な映画を撮らせればいいじゃないと唸ったけど、あれ前言撤回。井口は井口でしかない。

もうダルイ展開になんだこれメイク、さらにはどうでもいいギミック。なのに中身は意外とシリアスとどう突っ込んでいいかわからない、刺身に麻婆かけて食べなさいよって言われているような作品です。

と文句アリアリだけど、あれ意外と見れるなぁ、いやいい話だなぁ、最後頑張れ頑張れ……ちょ、ちょっと待て、ゴラァ。ひょっとして僕は井口の作品だと無駄に感動してしまう身体にさせられてしまったのでは。

そうだ、「片腕マシンガール」も「デッド寿司」も「ヌイグルマー」も楽しく見てしまった自分がいるのよ。そしていつのまにか井口のチープな演出が気にならなくなり、むしろチープからの展開に高低差耳キーンで好きになってしまう。ああ、僕はもう井口なしでは生きられない身体になってしまったのよ。「もう、お前は俺の身体なしでは生きられないんだよ!」ヤクザ映画で女衒が言うセリフがそのまま僕に浴びせられる。すいません、もっと井口をください。僕が悪かったです。あのチープな「やったぁ」ってセリフや「許さないぞ」ってセリフをください。結局殺すシーンでは顔をぐちょぐちょにすればいい特殊メイクを僕にください。CGでは光らせればいいんだろと専門学校生でも作れそうなCG(東京モード学園)を僕にください。エンディングの無駄に地下アイドルなダンスを僕にください。もっと井口を。もっと井口を~。

結論。井口の沼に嵌ってはいけない。抜け出せなくなり、まともな人間に戻れなくなります。井口、ダメ、絶対。
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