Ryota

ターミネーター ニュー・フェイトのRyotaのレビュー・感想・評価

4.0
多くの人が「2」を超えられるのか? という疑問を抱くであろう生みの親 である J・キャメロンが復帰したシリーズ6作目。
私が思うに答えはノー。

但し、3以降のどれも印象に残らない”量産型ターミネーター”と比べて、本作は原点回帰を果たした正当な続編だと自信をもってオススメする。
何故ならば、「運命に翻弄される女性の奮起」と「命とは何か 機械に感情は学べるか」といったオリジナルシリーズで一貫して描かれたテーマが本作にもあるからだ。
そんなドラマもさることながら、圧倒的に力差がある敵の殺戮から逃げ回りながらも、反撃の機会を伺うスリル感は「1」や「2」のそれに匹敵し、期待通りのハラハラドキドキのアクションを見せてくれる。

しかし、あのショッキングな序盤を考えると「2」の続編としては認めたくはない。生みの親が自らこのような展開にせざるを得なくなってしまった罪は、”量産型”を大量に生み出し、このシリーズの持つテーマ性を踏みにじってきた利益目当ての製作会社にあろう。
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