RAMPO

ターミネーター ニュー・フェイトのRAMPOのレビュー・感想・評価

3.8
旧作1作目と2作目のみ事前に復習鑑賞し、それ以外の予備知識を全く持たずに鑑賞しました。
2作目に直接繋がる事実上の3作目との位置付けの本作、鑑賞前の最大の個人的疑問、ジョンはどこいった?っていうのは、開演早々に解消されました。
撮影技術(主にCG技術?)の向上で、戦闘シーンは大迫力かつスタイリッシュ。前作へのオマージュ的演出もあってとても楽しめました。
が・・・。

ジョンウィックパラベラムもそうですが、敵が息つく暇もなく襲い掛かってくるので、全編通じてずっと戦闘。飽きなくて良いとも言えるのですが、緩急がなくて逆に退屈さも感じるというか。
その点、2作目は情緒的というか、世界観を語るための静的場面も程よくあった気がしますね。ことに本作の設定は…ネタバレになるのであまり多くは語れませんが、邦題(副題)そのものなので、もう少しその辺を描くシーンが欲しかったかな。

なお、前記したジョンの行方、エイリアン2のラストからエイリアン3の冒頭に至る際に感じたものと同じ感覚を覚えました。
それに、そのおかげでクライマックスでも、ちょっと殺伐、もしくは淡々としたものにしかなり得ないよねって気がして、どうしてもT2のラストとの対比で、T2の続編なら尚更、ちょっと残念な感覚を覚えてしまいます。
(もはやT800型が何をしたところで、サラはその存在を許さないでしょう。)

また、本作世界観の設定に関しては、これがアリならいくらでも話は続く訳で、ちょっと反則的かなと。まぁ最近は、同じような設定のSF作品が増えてますから、これはこれで良いのかもしれませんが…。
その意味では、上記で邦題に触れましたが、原題(副題)も本作の本質をよく表してます。

私は、旧T3、T4、リブート的位置付けの新起動/ジェニシスいずれも嫌いじゃないので、これもバリエーションの一つとして楽しめましたが、正統を謳う割にはちょっとモヤモヤも残りました。
(オリジナルキャストで描く、もう一つの未来、とでも謳ってT3、T4否定しなくても良かったような…。)
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