オフビート韓国映画。
心に刺さるドラマ性やメッセージは薄いです。
タイトルが「小公女」なので過酷な現代社会のサバイバルライフを想像してしまいますが、深刻さはなく寓話的。
住む所をなくしたネカフェ難民的社会問題を定義して描くことも出来たろうに、あくまで淡白な描き方。
家よりも嗜好品の方がプライオリティが高い、という主人公ですからね、あまりリアルじゃない。
監督が考える幸福論、住宅論。
プライドさえなくせばどうにか生きていけるんじゃね?という思考実験的作風に感じました。(現実はそんなに甘くないけどな)
透けて見えるのは韓国の住宅事情。
日本円にして三桁万円の敷金!!
おいそれと引越しは出来ないだろうし、小さな窓に破れた壁紙やカビだらけの部屋ばかりで値段に見合わない物件ばかり。
この辺、ロケーション撮影なのでやけにリアルだった。