ギズモX

狼/男たちの挽歌・最終章のギズモXのレビュー・感想・評価

狼/男たちの挽歌・最終章(1989年製作の映画)
5.0
ジョンウー×ツイハーク×チョウユンファの最強トリオによる香港ノワールの最高傑作!

全編を通して繰り広げられる大銃撃戦がなんといってもすざましい!
特に教会でのラストバトルには、最初に観た時、心の底からグツグツした熱いものが込み上がってきて、とても奮い立たされた思い出がある。
めっちゃ泣ける作品です。

依頼の最中の不手際で一人の女性歌手の目を奪ってしまった凄腕の殺し屋が、その人に許してもらおうと孤高に奮闘する、ダグラスサークの『心のともしび』や、スコセッシの『ミーンストリート』、アランドロンの『サムライ』を彷彿させる、罪と赦しと切ない愛を描いた物語。

熱い人間達によるセンチメンタルなドラマに沿って、人が持つ揺るぎないものを力強く写し出しています。

クラシックな演出にベタだけど心に響くセリフ、
孤独な者達が共鳴しあうロマンスと友情!
飛び立つ鳩に二丁拳銃!
ユンファのシビれるその姿!

僕はジョンウー作品なら今作がベストだ。
自分に迷ってしまった時、辛い時をこの映画を観ると、己の信念を貫いて、敵に弾をブチ込んでいくユンファの姿に励まされる。

彼は赦されたのか?
それは、きっと、

【哀しみを背寄ったヒットマン〈狙撃者〉
 身を殺して 心の傷をいやす】
ギズモX

ギズモX