ちろる

悪魔のちろるのレビュー・感想・評価

悪魔(2018年製作の映画)
3.5
吉村くん演じるムッツリスケベの佐伯と、妄想束縛変態男の鈴木が一つ屋根の下で織りなす美脚女子高生争奪サスペンス。
さぁ、悪魔は一体誰なのか・・・

エロいというよりは、描写が始終ねっとりしていて不気味な要素が強い。
エロスな女子高生照子を演じた大野いとさんは色っぽい代わり女子高生っぽさは少なくて、吉村くん演じる佐伯がどんどんと精神的に支配されていく感じに見える。
むっつりと照子を覗いたり、や頬っぺたペタペタ叩かれるところに谷崎潤一郎テイストなのだうが、佐伯のコミュ障描写は現代的だった。
下宿する家の中では不安や恐怖感を増長させ、大学生活であゆみでまともな現実世界に開放される。
この恐怖と癒しの繰り返しが「死の世界」に支配される佐伯にとっての原動力となっているようにも感じる。

別に吉村界人と前田公輝の2人の変態演技や不気味な雰囲気は悪くなかったけど、ラストの死闘以外にもう一刺激あったら良かったかな?

佐伯の恐怖と共に表現される海老
あれはけっこう気持ち悪い、海老嫌いな人はもっと嫌いに、エビを今晩食べようと思う人にはこの作品はお勧めしない。
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