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ペット安楽死請負人のkiritoのレビュー・感想・評価

ペット安楽死請負人(2017年製作の映画)
2.7
【バランスの番人】

ペットって大切ですよね。
でも人間って身勝手ですよね。
飽きたら捨てちゃう飼い主の多いこと多いこと。

カラスは増えたから殺します。
猿も増えたから減らします。
でも、パンダは減ったから増やします。
けど、人類は増えても増やします。
どこぞの歌ですな…

そんな無責任な飼い主が放棄したペットを安楽死させる請負人。
つまりテーマはペットの、いや動物の命の警鐘を鳴らす映画かと予想される。

のだが、ことはそう上手くは進まないらしい。
コンペティション部門に選ばれる作品ってこう…万人受けしないよねというか。
映画が観客に媚びないんでしょうね。

というのもこの主人公の像が非常に掴みにくい。
動物と心を触れ合わせるという優しい一面を持ちながら、人間に対して牙を剥く一面もあり、さらには過去にトラウマを抱えているらしい。
しまいにはこの男に陶酔する女も現れ、首絞めSEXを野外でやりだす…(๑•ૅㅁ•๑)
もはやカオスやで…

と思ったら終盤はワンコを殺された男の復讐劇へと…
あれ、ジョン・ウィック?
という華麗なことにはならないものの、いろんな意味でびっくりな結末でした。


『苦しみは均衡でなければならない』

2017.10.26
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