【バランスの番人】
ペットって大切ですよね。
でも人間って身勝手ですよね。
飽きたら捨てちゃう飼い主の多いこと多いこと。
カラスは増えたから殺します。
猿も増えたから減らします。
でも、パンダは減ったから増やします。
けど、人類は増えても増やします。
どこぞの歌ですな…
そんな無責任な飼い主が放棄したペットを安楽死させる請負人。
つまりテーマはペットの、いや動物の命の警鐘を鳴らす映画かと予想される。
のだが、ことはそう上手くは進まないらしい。
コンペティション部門に選ばれる作品ってこう…万人受けしないよねというか。
映画が観客に媚びないんでしょうね。
というのもこの主人公の像が非常に掴みにくい。
動物と心を触れ合わせるという優しい一面を持ちながら、人間に対して牙を剥く一面もあり、さらには過去にトラウマを抱えているらしい。
しまいにはこの男に陶酔する女も現れ、首絞めSEXを野外でやりだす…(๑•ૅㅁ•๑)
もはやカオスやで…
と思ったら終盤はワンコを殺された男の復讐劇へと…
あれ、ジョン・ウィック?
という華麗なことにはならないものの、いろんな意味でびっくりな結末でした。
『苦しみは均衡でなければならない』
2017.10.26