このレビューはネタバレを含みます
夫の前妻と同居する事になる女性の話。
「離婚を告げられた女と夫の前妻が同居する」という、ブッ飛んだ設定は面白いと思ったんですが、出てくる人物がどいつもこいつも嫌な奴ばかりで…。
主人公のジェイドはともかく、前妻マリアの嫌がらせが本当に不快だったし、生活費を入れないで勝手に住みだすって、どんだけ図々しいんだよ!と思ってしまいました。
ジェイドへの復讐だったのかもしれないけど、これだけ時間が経っても前夫の事を吹っ切れてないのも異常だと思うし、ジェイドと娘の関係に嫉妬するシーンなんかは、もはやホラーでしたね。
娘も娘で、ジェイドが仕事に誘ったらボロクソに非難し出すし、マリアが怪我したシーンも原因となった息子ではなく、ジェイドを睨む始末…。
この母娘ヤバ過ぎでしょ…。
そして、何よりも問題の根本でもある夫は、謝罪もそこそこに簡単に元鞘に収まってしまう…なんじゃそりゃ?
社会派の映画を撮ってきた監督なだけあって、「キャリアと子育て」に代表される女性間の様々な対立を描きたかったんでしょうけど、そうしたテーマ以前に、コメディーとしてつまらないって事に尽きるかな。
もうちょっとマリアを同情出来るorチャーミングな存在として描かないと、なかなか笑えないですよ。
てか、どうせなら、逆にホーム・インベーション型のホラーとして描いても良かったかもしれません。